水間寺愛染堂とは


水間寺愛染堂は、古くから厄除け観音として信仰されており、多くの参拝客が訪れる水間寺の境内にあります。
恋愛成就の伝説「お夏清十郎伝説」が伝わっていることから、「良縁・縁むすび」のご利益があると言われおり、平成29年1月に「恋人の聖地」に選定されています。

お夏清十郎伝説とは


約700年前、伏見天皇の勅使御参侯の随身に山名清十郎という美男子ありしが、当日勅使饗応のために村下の豪農楠右衛門の娘、お夏が出仕し、これまた鄙にまれな美女にて、いつしか相い思いつつもその場は別れ、その後、お夏は境内愛染明王に毎夜祈願致し、その甲斐あってか間もなく南北朝の戦いが始まり、清十郎は先陣を承り、住吉渡辺橋に戦功を立てしも、敗者の身となりしを聞き、お夏は愛染橋の加護により、奇しくも住吉の松原にて清十郎に巡り会い、水間に手に手を取って帰り、仲睦まじく想いを遂げ、苔下の露と消ゆと伝う。

お夏清十郎の墓


縁結びの仏様の愛染明王を祀る愛染堂の前庭の横に身分の違いを乗り越え、結ばれた「お夏清十郎の墓」があります。 お夏清十郎の名は余りにも名高く、播州にもこれと同じ伝説があります。井原西鶴の浮世草子「好色五人女」やそれを脚色した近松門左衛門の世話物「五十年忌歌念仏」で知られるお夏清十郎は、播州を題材にしています。 水間の「お夏清十郎」の伝説は、1936年(昭和11年)に映画化され、林長二郎(長谷川一夫)と田中絹代の二人が主演しています。この墓の前の花立てには、その記念に二人の名が刻まれています。

2人の物語をYoutubeにて公開しています

お夏清十郎由来より、現在の愛染堂では『恋人の聖地』として選定され、若い人々を迎え入れるための新たな観光スポットとなっています。

水間寺愛染堂「お夏清十郎伝説」は貝塚市公式チャンネルにて公開中です


愛染明王について


境内にある愛染堂は、縁むすびの仏様の愛染明王を祀っています。 前述の「お夏清十郎由来」にあるように、清十郎に会いたい一心で再会を願いこの愛染堂に毎晩祈願を続けたお夏が遂にその恋を成就させたことから、この愛染堂は「良縁・縁むすび」のご利益があるということで多くの若い方々や良縁を求める方々がお参りされています。 境内には縁むすびの愛染椿があり、また少し離れた裏山(水間公園内)には愛染橋がありますので、お参りの際はこの縁むすびの愛染橋もお渡りください。

水間寺へのアクセス


大阪府貝塚市水間638TEL:072-446-13558:30~16:00

公共交通機関でお越しのみなさまへ

電車でお越しの方
南海鉄道本線「貝塚駅」で水間鉄道に乗り換え、終点「水間観音駅」で下車、徒歩にて水間商店街を通り、約10分位で右手に見えます。
水間鉄道「水間観音駅」は、近畿の駅百選の第一回 認定駅です。
近畿の駅百選駅とは、鉄道の日 記念行事の一環として選定した近畿地方の特徴ある100の鉄道駅のことです。
車でお越しの方
阪和自動車道「貝塚インターチェンジ」で下りて、すぐの信号を左折、更に次の信号を左折し直進すると左手に見えます。
駐車場のご案内
マイカーでお越しのお方は、「第一駐車場」(無料)にお停め下さい。
第一駐車場が満車のときは、「山の第二駐車場」(無料)にお停め下さい。
(第二駐車場は、近くの水間公園下にあり、案内に沿ってお進み下さい)
境内が空いているときは、境内の指定のところにお停め頂いて結構です。
  • マイクロバス以上の車の場合は、事前に寺務所までご連絡下さい。
  • 当山での車の交通安全祈祷のお方は、車のまま境内に入り、本堂前の指定のところ(車のお加持場)に前を向けてお停め下さい。
  • ※行事等で入れない場合もございますので、その際は係員にお尋ね下さい。